再・ローザンヌ滞在記:0日目
前回のローザンヌ滞在記は、ワケあって60日目で更新をストップさせました。別に面倒くさかったからなどではなくて、本当にやむを得ない事情が生じていたのです。いやほんまに、面倒くさいとかではなくて。
誰に追いかけられるの?とかいうのもナシにして。
今回の滞在は2度めで、シェンゲン協定に書かれている規約を満たしていることも計算したうえでの計画です。 *1
福岡からローザンヌは本当に遠い。福岡(6/24、JST8h00)→関空(JST9h00)→フランクフルト(JST21:00;3時間まち)→ジュネーブ(JST25:00)ときて、最後にそこから電車でローザンヌへ(40分ほど)。そう、実に24h00にもわたる長旅なのです…。
坐骨神経痛もちの僕は本当に飛行機が嫌い。行く前から超絶ブルー。。それを加速させることに、なんと6/23の昼には、自宅のトイレの水が止まらなくなり…
上蓋を持ち上げると水があふれる勢いで飛び出し…
床はずぶぬれ…
「やべえええええ」というモノログも発動し…
栓をしめて、水道会社を呼ぼうか思案に暮れ…
クラシアンシン・クラシアン!の音楽が脳内リピート…トイレのトラブル何千円やっけ…
結局じぶんで修理。…できるもんや。。おかげで、トイレの洗浄の仕組みがわかってしまった。トイレの水が止まらなくなった場合は教えて下さい。修理します。
6/23には、6/22に引きつづいて後輩に壮行会を開いて頂きまして、出発の8時間前、6/24へと日付の変わった頃に、パッキング準備を開始したのでした。服がメインなので、気温を考慮しつつ服を詰めると、一気に集中力が切れ、「かくかくしかじか」を、すべて読み切るという余裕をみせつけてしまう。
「クリエイティブな仕事」というのは何かとずっと考えていたのですが、「陽の当たること」なのではないかと思います。ほら、たとえば年金機構とか、普段は「粛々と」業務をこなされているのですが、問題が生じて初めて、世間はその「存在」を認識するに至るのです。「無難にことをこなすのがベスト」というのは、多かれ少なかれ社会の安定に求められる性質とは理解しつつも。。で、ぼくの場合、仕事というのは「論文を書くこと」。
ということで論文、書こう!と意気込む単純な脳みそ。
で、パッキングを無事に終え、そのまま5h00ごろにシャワーをあび、6h20ごろにはタクシーをつかまえ、6h40にはチェックイン完了。スタバで朝ごはんを済ませ、前回もジュネーヴに渡航するときに話をした店員さんと談話をし、おみやげの通りもんを購入し、手荷物検査。7h30には電話をしてリラックスし、無事に搭乗。徹夜で参上したおかげで、離陸とともに着陸していた。
9h00に関空に着いて、外貨両替や保険加入を済ませた(さよなら30人の諭吉)。そのころには結構ギリギリ。離陸は10h15なので、9h45には搭乗手続きを済ませねばならないのに、並び始めたころには9h30。それでも、平静を装って無事にゲートへ。搭乗。ばいばいジャポン。
ぼくはANA派なので、提携会社であるル◯トハンザ航空を利用するのですが、機内サービス(映画)のクオリティがちょっと残念…。タッチパネルモニターを導入しているのですが、その反応は悪いし、映画のラインナップも…。インターステラーとホビットくらいだったかなあ。ひと通りチェックした頃にご飯がでてきたので、牛を食べ、座布団・アイマスク・耳栓をつけて、就寝開始。
ふにゃふにゃと目を覚ますと、おやつにおにぎりが配られた。これは到着後の非常食にと、キープしておく。
映画「ホビット」を観て(これは半年前にローザンヌで英語で鑑賞したので、よい復習になった)、フランス語の勉強をして、ちょいちょいうとうとしつつ。ちなみにフランス語の本はこれ:
タイトルに惑わされるなかれ。めっちゃいいです。これまで買ったフランス語勉強の資料の中ではベスト。さらさらと40Pほど読んだ。発音の練習もしつつ。
んで、フランクフルト到着。しかしそこで改めて気づく。帰りのフランクフルトでのトランジット、70分しかないやん…
…あれ、これ…詰んでる…?これを予約したのはほかならぬ僕。。どうしてこうも、不安要素を自ら掴みにいってしまうのか。つらい。
ということで、ルフトハンザ航空のサービスカウンターへ。英語でのやりとりだが、ちょっと蒟蒻問答のようになっていた気も…
僕「すみません。帰りの飛行機なんですけどね、トランジット70mしかないんですよ…いけると思います?」
スタッフ「あー、あんちゃん、これANAが発券しとるさかいに、うちはどうともし難いですわー。変更するならANAに言うてや」
テンション急降下。
僕「そ、そうですか…。これより一本早めたり予約を変更しても、フランクフルトでの荷物のピックアップは必要ないんですかね…?」
スタッフ「ないで。」
僕「ありがとう…最後にひとつ。70分て、充分や思う?」
スタッフ「当たり前やがな!45分もありゃいけるて!」
最初からそう言ってクレメンス
んでまあ色々と調べてみるとですね。ぼくはANAですべてのチケット(ジュネーブ→フランクフルト→羽田→福岡)を「一つのセット」として発券しているんで、もしトランジットに失敗したなら、それは部分的にANAの責務となるみたい。よかった!これで帰りもフランクフルトで風を切ってトランジットを行えるわけです(走る的な意味で)。
一気に気分の余裕が出てきた僕は、パンを2つとスムージーを購入して、ベンチにちょこんと座り、論文を書いたり、メールを送ったり。
無事に搭乗して、機内サービスのサンドウィッチを食べ、ジュネーブ到着!!普段の行いがよいせいか、預けた荷物は2つとも届けられた。それらを受け取り、特急券を購入。1時間ほど駅のベンチで論文を書き、そこからローザンヌへ。
ここからが最後の難関。ゲストハウスのオーナーと落ち合えるかな…という不安。。ローザンヌのバーガーキング前に21h30!という待ち合わせ。特急に乗り込むも、そこに不安もつきまとうのでした。40分後にローザンヌへ到着すると、メトロに乗ってLausanne Flonへ。なつかしいいいいいいい!しかも夏至やからか、めっちゃ明るい。21h00やのに太陽出てる。
40分ほど適当に時間を潰すと、待ち合わせのバーガーキング前へ。行く人来る人がゲストハウスのオーナーに見えて来るので、人と目を合わさないように、下を向いてぽつねん。
すると、Hi Ryosuke!という声が聞こえ。。"I'm XXXX(オーナーの名前)"と聞いた時の僕の安堵感よ。オーナーに釣れられて家へ入り、カギを渡され、チェックイン!!!!!いえーーーーーい
部屋は個室。謎のダブルベッド。オーナーはフランス出身だそう。奥さんはイタリア人だとか。シェアメイトのインド人の人にも軽く挨拶をして、その日はおとなしく就寝。24hにもわたる長旅に終わりを告げたのでした。
*1:(ビザ免除で短期滞在が認められる期間は)「あらゆる180日の期間内で最大90日間」である