ローザンヌ滞在記:7日目

11/24,月曜日.曇り.

夜中に何度も目が覚めてしまったのと,目覚ましをかけ忘れたせいもあって,9時起床.びっくり仰天.ヨーグルトドリンクを飲み干し,シャワーを浴びて出かける. 今日は僕がゴミを出す当番なので,地下室の箱にゴミ袋を放り投げ,出勤.でかけ前にチェックすると,Laurentからメールの返事があり,「じゃあ13h30にきて」とのことだった.

道を下り,駅へ到着.ほどなくして電車をまって,大学へ.10時半か.遅すぎる.

11時半ごろ,昼飯へ.今日の昼飯はエスニックなビーフカレー.これはかなり美味しかった.スパイスもつけてくれたが,タイ米なのも気にせず,さらっと食べてしまった. 食後はコーヒーを楽しみ,オフィスに戻りました.

ヨーロッパでは,お茶の文化が非常に尊重されています.現に,今日はお昼ごはんとコーヒーをあわせて,たっぷり一時間.しかし,やはり少し気後れしてしまい, なかなか人と話せず.聞き取りもしかり,面白く話をするというのが非常に難しいです.

さて,13時前にオフィスに戻り,作業の続き.その後,Laurentと議論をし,4つのエクササイズの結果を見せると,次のエクササイズに進もうという話に.

エクササイズ,というのは僕が使った言葉で,ある枠組みがいかに有効なのかを理解するために,有名なモデルとか,既存のモデルとかに,それを適用してみることを指します.実際,それは正解がわかっているから練習のようなものなのです.

で,彼には「君はこのモデルのことをもう完璧に理解しているのだから,僕からはなにも言うことはないよ.次に進もう!」と言われました.これはいい意味に捕えていいのかな〜. しかも,3日ほどですべてのエクササイズを終えられたのだから,そろそろ本格的に自分のシナリオに乗せていいだろう,という意味でしょう.

しかし,これらのエクササイズの結果も,論文にできるのではないかな.Laurentさえ良いと言うのであれば,1人でちゃっちゃと書いてしまおう.

14時ごろに部屋に戻ると,イヤフォンの片耳がお亡くなりになったことが判明し,テンション急降下.その後,色々試すうちに,もう片方も成仏. 無事に両耳とも聞こえなくなりました(イヤフォンをガサガサいじるに際して,本当はイヤフォンから音が聞こえないのではなく,自分の耳がおかしくなったのではないか, という可能性も疑い,色々と音を鳴らしてしまったが,実際は右と左のイヤフォンを交換して試せば済んだ話なのである.ただのアホ).

そしてなにやらiPhoneの挙動がおかしく,再起動. しかし…起動後,なぜか画面がチカチカ点滅しはじめる.やばい.ということでiTunesにバックアップをとって,初期化.そんなこんなで16時をまわってしまい,絶望.

しかしその隙にも計算を進め,新エクササイズの1つ目は,あっという間に計算が終わった. が,次のエクササイズはなかなかタフ.形式を整えるために,より一般的な定義を書き下しておく.しめしめ.

その後,ネコがやってきたりお腹が空いたりでなかなか集中できず.どら焼きを食べてしまう.今回はくろあんだった.うまい…ドラえもんに一歩近づく.実際,お菓子のなかではそうとう好きな部類に入る.

19時過ぎに,退室.Lausanne Flonのコンビニで晩飯の具材を買い物.ソーセージ,鶏,玉ねぎ,じゃがいも,ヨーグルトなどなど.あっ,ビールを買いそこねた…とショックを受けつつも帰宅.誰もいないので,きゃりーぱみゅぱみゅを聞きつつ晩飯の準備.

今日はテキトーに,じゃがいもとたまねぎを細かく刻んだものを炒めた後,白だしと刻みカマンベールチーズでとろみをつけ,塩コショウを振ってできあがり.うまい.ビールが欲しくなりました.

というところで,Mが帰宅.彼が冷凍フライドポテトをわけてくれた.そのうえ,イタリアのワインまで!!そのワインの美味しいことといったら…甘みがあるけどしつこくなく,渋みもある.パーフェクトに近い好みだったので,どこのものが聞いておいた.南イタリアはレッチェの,さらに南の方.Primitivoで調べろ,と.OK.

その後,パイレーツ・オブ・カビリアンを観つつ,色んな話をした.特に,日本人はアルコールを分解するエンザイムを持っていないが,僕は持ってるお!という話をしたらめっちゃ笑ってた.明日の朝には,コーヒーの美味しい淹れ方を教えてもらえることに.わーい,たのしみだ.

今日はLaurentと議論したが,やはり彼はとても聡明かつ,褒め上手だ.彼と議論するのはとても楽しいし,自分がこれまで人に苦労するのにとても苦労してきたneighbor-modulated approachをアタリマエのように理解してくれるので,とても議論が楽です.

しかし,到着1週間にして,さっそく結果が出ようとしていることには,我ながら驚きを隠せません. 彼は「君はアイデアを持ってきたんだから,僕から何か与えることはしなくていいね」と言ってくれたし,自分の考えている問題が,少なくともプロの目から見てもrelevantであるようです.

自信をつけつつ,明日もがんばろう.今日はなんだか疲れました.