再・ローザンヌ滞在記:34日目

7/28,火曜日。曇り。

9h30ごろに起床。ねぼけ眼でパン一でリビングに出ると、オーナーの奥さんがデスクで作業中。びっくりしてトイレに隠れた。。挙動不審。。シャワーを浴びて、ヨーグルトをたべて出発。到着は10h30ごろ。キャットがぼくの椅子を占領。しかたなく、余っている椅子を引っ張ってきた。

着席。ずっと目を背けていた、フェローシップの申請書を書き始める。シメキリはすぐそこ。。何度も書いては消して、書いては消してを繰り返すと、あっというまにランチタイムまであとすこし。くそ…と思ってキャットをなでると、その首元にゴリッとした感触。ええ、すぐ解りますよ、、、これはTick、マダニです。すぐ、MとSに報告。友人Iに、夕方にでも除去してもらうことに。そうしているうちに、ランチタイム。友人らとジョーダンを飛ばしたりフェローシップの話をしながら、食堂へ。本日の定食は、フライドポテト、ハンバーガー、卵サラダにフルーツ、と豪勢なもの。美味しくぺろりと頂いたが、ポテトはいまいち。ポテトはfrites(フリットとグリットの間くらいの発音)って言います。

オフィスに戻って、作業の続き…とすると、フェローシップのシメキリは2つあり、まずは学内シメキリに、ちょっとした書類を作れば事足りることに気づく。ということで、一応大学の事務にメール。それの返信が15h00前に届く。えっ、日本時間22h00なんですが。。お疲れ様です…。そこで一杯、カフェ・オ・レを頂く。そう、書いてなかったと思うけど、茶室にNespressoのエスプレッソマシンがあるのです。牛乳もタダで足せる。

ほいで、作業の続き。そこで、とつぜん、Office for Macがクラッシュ。再起動するも、なんとソフト自体のどこかが破損したようで、動かない。こらあかん、、、ということで再インストールを図るも、Q大の学外からはアクセスできず。まずい。。。。。そこでひらめく。ソフトウェア・アップデートを適用してみる。2015年になってからアップデートが配布されているので、それを落として適用。なんとかWordを開けるように。しかし、優先的な数式編集ソフトが入れ替わってしまう。そこで、AppCleanerというアプリをつかって、なんとWord付属の数式エディタを完全削除。しかししかし、埋め込まれた数式はいまだにMathTypeで編集できず。たぶん、設定を上書きせずに数式エディタを削除したせい。そこで、MathTypeを再インストール。さらに再起動。これで復帰。その時点で、18h00。。。

ちなみに、そんなドタバタの間にIがオフィスへやってきて、マダニの様子を観察。深く食い込んでいるので、無理矢理とってはいけない。Sにワセリンはないか?と聞いてみたが、どうもないみたい。明日、Mが持ってきてくれるそうな。そう、ワセリンでマダニを窒息させるのはよい方法なのです。無理やり引き抜くと、頭が残るからねえ。

それにしても今日はバカバカしいオフィスアワーやった…。何も進んでいない。でも全部自分で解決できるバグやから良かった…。

で、そこから、EdとAmの送別会を外で開催。ビールを飲んだり、卓球でキャッキャウフフ。Amはビクトリノックスのアーミーナイフ、Edは昆虫の化石をプレゼントとして受け取っていた。

ちなみに僕個人的には、僕自身の送別会とか歓迎会が、とても苦手だ。こじんまりと、やってもらいたい。究極的には、冠婚葬祭、どれも、僕は大げさなものを好まない。強調するが、祝ってもらえるのは嬉しい。幸せなことだ。感謝の気持ちに満ちる。それに、一生に一度のものもある。でも、ぼくは「では本当にぼくを祝いたい、歓送したいのは、誰だ?」と考えてしまう。ぼくが誰かに僕を祝わせているだけなのではないか、と。義務的な、形式的な、まさに儀式的な参加を、ぼくは甘受できない。本当に醜い、自己防御精神だ。他の人は悪くない。自分の精神構造が好ましくない。ちなみに、葬式では誰も儀式上は笑えないから、ぼくは、ぼくのお墓参りには、みんなには笑顔で来て欲しいなあと思う。存在しないぼくが、誰かを無理やり僕の墓参りに来させることは原理的にできないから、その笑顔は、きっとホンモノだ。

そんなことを考えつつ。あっという間に21h00になって、オフィスへ寄る。キャットを外へ追い出すためだ。オフィスに戻ると、キャットが「おめー、どこいってたんだ!」と言わんばかりにニャーニャー文句を言ってきた。ごめんごめんと言いながら窓を開けたが、出ようとしない。あまのじゃくめ。外に出そうとすると、MとVもオフィスにやってきた。帰り際、「トイレ行ってから帰るよ」というのを、"I'm going to the washroom"というところを、まちがえて"I'm going to the washlet"と言い間違えて、二人共( ゚д゚)( ゚д゚)!?という顔をしていた。See you tomorrowとは言ってもらえたが…なさけない…

帰宅するときに気づいたが、昨日に食材を使い果たしたのだ。OMG!ということでやむなく、やむなく、やむなく、KEBABを購入。3度めなので店員さんの態度もやわい。ようやく、Take outに対応するフランス語を学習できた。たぶん、Pour porté(「ぷふ・ぽふて」と「ぷぐ・ぽぐて」の中間、といったかんじ。確信はない。for port、つまり持ち出し用、というのが直訳。そこで何を思ったか、KEBABバーガーを購入。。

帰宅してサイコパス二期を観ながらKEBAB。昼も夜もバーガーとか、人生初かも知れん。だいいち、ハンバーガーなんて一年に数回しか食わんのに…。ちょっと反省。サイコパス二期を結局は観終えてしまったのだが、「全能のパラドクス」が面白かった。確かに。全能のものが存在すると仮定する。このとき、全能の存在が「自分の存在を揺るがすもの」を作れないなら、全能ではない。かといって「自分の存在を揺るがすもの」を作れてしまうとなると、その作り出された存在がために全能ではなくなる。このパラドクスを解消するにはどうすれば?といったトンチ。動的に「全能性」が更新されない限り、このパラドクスはたぶん解消されないのではないかな。ただ、その「動的な、能力の更新」を仮定したが最後、全能性に関しては「無限回の推論」に陥ってしまう気がするけども…。

ということを悶々と考えながら就寝努力。ちょっと頭が冴えてしまった。