ローザンヌ滞在記:4日目

11月21日、金曜日。曇り。7時40分起床。

朝ごはんを買いそこねたので、バナナジュースを飲んで朝飯代わりに。洗濯機をまわしながらシャワーを浴び、終えたら乾燥機へ放り込む。 その間に緑茶などを飲むも、出かける時間に。結局洗濯物は乾ききっていなかったので、自分のロッカーの中に干した。

いつもより少し歩いて、一歩先の駅へ。そのスーパーでタンブラーと朝ごはんを購入。クレジットカードのトラブルで、うまく払えず焦る。 どうやら、上限を超えてしまっていたようだ。うわあ。。

ま、うわうわ言ってても仕方ないし、諦めて現金で払う。地下鉄に乗って大学へ。今日はCurious Behaviorの第一章の最後と、第二章へ。 第一章の最後の方は流し読みをしたが、人は、寝る前と起きた時に、あくびをする。しかし、あくびと伸びを同時にするのは、起きた時だけである。 このことはまだよく解っていないらしい。著者としては、あくびは何かを「切り替える」ときに起こる行動だと考えているようだ。

第二章は、「笑い」人はなぜ笑うのかという話だが、イントロの所はなかなか口語表現が多くて、読みにくかった。人は笑いにつられて笑うこと、あるいは音に つられて笑うこと、などが書かれていた。

そして大学に到着。メールをチェックすると、PIからメールが。CVとアドレスと修論のPDFを、秘書に送れとの指令。修論のPDFなど残っているか…?と探してみると発見。 CVも、英語でちゃんと作っていなかったので、この機会にと作成。メールでぽちっと送信。

その後、友人S.P.と昼飯へ。S.P.は、去年の8月にヨークで知り合った友人だ。非常に好青年で紳士で優しく、かつ、おゲスなジョークを言ってくれるので大変に気があう。 彼と二人でちゃんと喋るのは初めてだったが、たいへん楽しかった。メニューは魚。

めっちゃ美味しかった。特にクリーム。パンで拭いに拭って頂きました。

コーヒータイムには、ポスドク先の候補とか、彼の研究の話をした。彼の研究はEvolution、Ecology Letters、そしてProc Bといったところにアクセプトされている。 似たようなトピックにかつて興味を持ったことがあったが、技術的な問題でまだ取り組めていない。生態学的に面白い話のアドバイスをしたら(たぶん)興味をもってくれたようなので、 関連しそうな論文を送っておいた。

昼食後は、適応度関数の微分計算をしたり、集中力が切れたころに、別の友人の研究の話を聞いたりした。それがこれ。

On learning dynamics underlying the evolution of learning rules(Dridi & Lehamnn 2014) http://dx.doi.org/10.1016/j.tpb.2013.09.003 なんと、リヴィジョンなしでアクセプトされたらしい…ひぇえ…すげぇ。。

  • 進化ダイナミクスの初期(つまり、最初にどういう突然変異が起こって、表現型が変化するか)は確率的ゆらぎが効いてくるが、 最後のほうは決定論的に平衡点への収束/発散が議論できる;stochastic approximation
  • また、状態を更新する漸化式に確率性があっても、実は統計力学的な平衡状態を議論するテクニックで、進化ダイナミクスの最終状態を理解できる;
  • 進化ゲームの学習ルールによらず、このモデルは適用可能。

たいへん興味深かったし、僕の研究に役立つだろう、ということで教えてくれた。これはすごい。。シミュレーションでゴリ押しする研究ではあるのだけど、 きちんと理論的な背景・基盤があって初めて成立する研究だ。きちんと読んでみよう。

その後、彼に"Can I play in the office...?"と聞かれて、ギョッとした。…何するん?と思ったら、prayだった。彼はムスリムやからね。あーびっくりした。何がおっぱじまるのかと思った。

秘書からメールがあって、「thesisはいらんから、diplomaを送れ」とお達し。ええええええ。diplomaのpdfなんて持ってへんで!! ということで、大学の事務にメールを送っておいた。これで貰えなかったらきついのかなあ〜。

S.P.は早々にオフィスを後に。「Have a nice weekend!」 その後、にゃんこの襲撃に耐えながら作業をしていると、「これからBernに晩飯食いに行くけど、一緒にいく?」とMが誘ってくれた。どうやらバーゼル大学の人たちと集まるらしい。 終電あるかな?と心配していると「大丈夫だよ!」と言ってくれるので、一緒に行くことに。ローザンヌからは一時間くらい。

スイスの鉄道というのは、特別な改札はなくて、切符のチェックがあるくらいなのです。車内でもクレジットカードで購入できる上に、とても快適。非常に気に入っています。

電車の中では、3人で色んな話をしました。CDBのこと、神戸のこと、英語の発音。"Your English is very good"と言ってくれたけど、お世辞なのは解っているので切なくなったり。

で、ベルンにつくとくるくる歩いて、中華バーガーやさんへ。盛り上がってる。ベルンのビールを注文し、バーガーも頼む。全く中華の要素のないバーガーがやってきた。 色んな人と話をして楽しかった。でも、飲み会とかになるとみんなさすがに早口で、なかなか難しい。。そんななか、S.P.は親身に話を聞いてくれて、とても楽しかったです…。 彼はCasioの時計がかなり好きらしいです。G-shockも欲しいらしいので、G-shockの恐るべき耐久テストの内容について教えたら、とてもびっくりしていました。ダンプカーで轢くんですよね、試験段階で。

さて帰ろうかというころ、集金。ここぞと、現金を回収スべく、クレジットカードでスマートに払うも、混乱させてしまったらしい。ゴメン。

しかもそのせいで、一緒に来た2人(恋人どうし)を待たせてしまうことに。本当に、ごめん。帰りの電車ではクタクタ。ふたりとも寝ていた。

結局、Lausanne Gareで解散し、帰宅1時に。眠かったし、歯磨きをしてすぐ就寝。楽しいフライデーでした。